
はたまた、近くにカジノなんてできて欲しくない!
そう考える人もいるでしょう。
どちらの方も気になるIR(カジノを含む統合型リゾート)の候補地について、今回はご紹介したいと思います。
この記事では、2019年12月現在で、IR誘致を正式に表明している自治体と、IR誘致を検討している自治体に分けてご紹介します。
IR誘致を正式表明している候補地一覧
現在、IR(カジノを含む統合型リゾート)の誘致を正式に表明しているのは、以下の4都市です。
- 大阪府(大阪市):夢洲
- 和歌山県和歌山市:マリーナシティ
- 長崎県佐世保市(ハウステンボス)
- 神奈川県横浜市(山下ふ頭)
有力候補地として、北海道苫小牧市等を紹介しているサイトがあります。
しかし、上記4都市以外は正式には表明していませんのでご注意下さい。
大阪府大阪市(夢洲)
人口約273万人(2019/4/1)を誇る大都市の大阪市ですが、その強みと弱みについて紹介します。
強み
- 2025年に開催される大阪万博との相乗効果が狙えること
- 立地や国際空港による海外からのアクセス
- IR事業者大手のMGMリゾーツによる大阪ファースト
誘致の表明も早く、MGMリゾーツの後押しもあり、最有力候補の一つです。
弱み
- 万博よりも前、2024年にIRやインフラが整うか
和歌山県和歌山市(マリーナシティ)
人口約35万人(2019/4/1)の和歌山市ですが、その強みと弱みを紹介します。
強み
- 大阪のIRと相乗効果を狙える
- マリーナシティというすでにあるリゾートのインフラを生かせる
複数のIRが近場にあることは、決してデメリットだけにはなりえません。
ラスベガスやシンガポールでも、相乗効果がうまれています。
弱み
- 海外からのアクセスが、他の候補地に比べると悪い
- 都市としての魅力や規模が劣る
現在の候補地(正式表明、前向きに検討を含む)の中では、やはり規模が小さいです。
大阪と協力することできるかが非常に重要なカギとなりそうです。
長崎県佐世保市(ハウステンボス)
人口約25万人(2019/4/1)の佐世保市ですが、その強みと弱みを紹介します。
強み
- ハウステンボスというリゾートがあり、その土地・インフラを生かせる
- 韓国や中国からの観光客を取り込める
和歌山のマリーナシティ同様、すでにあるインフラを生かせますし、ハウステンボスの土地を利用する合意もすでに得ています。
弱み
- 北九州もIRの誘致を検討している
- シンガポールやマカオといった有名なところに勝てるか
もともと九州地方では、長崎県佐世保市(ハウステンボス)のみがIRの誘致を検討していましたが、ここにきて北九州が検討を始めました。そうなると都市の規模やアクセスの面で苦戦が強いられるかもしれません。
神奈川県横浜市(山下ふ頭)
人口約374万人(2019/3/31)という、大阪をもしのぐ大都市の横浜ですが、その強みと弱みを紹介します。
強み
- アメリカ大手のラスベガスサンズ、メルコリゾーツ&エンターテインメントともに横浜に照準を合わせている
- 羽田空港からの好アクセス
4都市の中で最も遅く誘致を表明しましたが、横浜という大都市の表明により大手IR事業者が照準を合わせました。
また、IRでは海外からの観光客が非常に重要になるため、羽田空港からのアクセスがよいことは有利なポイントになります。
弱み
- 市民の反対が非常に強い
- 外国人の宿泊者数が少ない
市民や有力者の反対が目立っていますが、「IR=カジノ」ではないということをしっかり市民に納得させることで、この課題は乗り越えられるのではないかと考えられます。
IR誘致を検討している候補地一覧
現時点では正式に表明していないものの、前向きに検討をしている都市について紹介します。
IRの開業場所が正式に決まるのは2021年ころの見通しのため、まだまだ候補地争いは先が読めません。
北海道苫小牧市(誘致断念2019/11/28)
強み
- 新千歳空港からの好アクセス
- 北海道という広大な土地・自然
弱み
- 自然破壊への住民の反対
千葉県幕張市
強み
- 都心からの好アクセス
- 都心に近いわりに広大な土地を有している
弱み
- 横浜の誘致表明により、近い立地のライバルが強敵
愛知県常滑市(中部国際空港/セントレア島)
強み
- セントレア国際空港島に開業するので、アクセスは抜群
弱み
- 県知事が慎重な姿勢
- 愛知県名古屋市との兼ね合い
愛知県名古屋市
強み
- 東京、大阪、横浜に劣らない大都市
弱み
- セントレア(県)との兼ね合い
- 市内での候補地を絞り切れていない
北海道留寿都市(ルスツリゾート)
強み
- ルスツリゾートというリゾートがあり、インフラの整備等が生かせる
弱み
- 道・有識者の意向としては、苫小牧を優先という意見が大半を占めている
- 苫小牧に比べ、アクセスが良くない
IR(カジノを含む統合型リゾート)の候補地まとめ
2019年12月現在での候補地はご紹介の通りです。
IRの開業場所は、3箇所と決められています(最初の認可から7年後に見直し)。
その3つの椅子を争い、まだまだどこに開業するかはわからないのが現状です。
大阪と横浜が現時点では最有力候補となるでしょうが、まだ東京都が具体的な方針を示していませんので、どの候補地も安心はできません。
こちらの記事は随時更新予定です。
最後までご覧いただきありがとうございます。
それでは。